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影を背負った愛~足りない愛を、君に
第43章 逃げ切れない平日の甘い攻防~水曜~午前編
同日 9:00〜午前中 神奈川支店 13階 企画部フロア
勤務開始後、健治さんはわざとらしく彩香の席のすぐ後ろの通路を何度も往復し始めた。
印刷物を取りに行く、別の資料を確認しに行く、ドリンクコーナーでお茶を淹れに行く……
用事があるたびに、彩香のすぐ後ろを通る。
彩香は必死に健治さんへの想いを締め出そうと、
PCに向かって仕事に集中しようとしていた。
しかし——
トン、トン……
健治さんの落ち着いた足音が近づいてくるたび、彩香の肩が小さくびくりと震える。
慌てて俯き、画面に顔を近づけて必死に資料を睨むが、文字が全く頭に入ってこない。
(……来ないで……来ないで……健治さん……お願い……)
3回目、4回目と通られるたびに、彩香の好き避けはますます加速した。
耳が熱く、頰が赤くなり、膝の上で指をぎゅっと握りしめている。
同日 10時58分 神奈川支店 13階 企画部フロア
タイミング悪く、健治さんが再び彩香の後ろを通ったちょうどその時——
「中山さん? どうしたの?
さっきから顔赤いし、肩がビクビクしてるけど……体調悪い?」
隣の席に座るリーダーの森川さんが心配そうに声をかけてきた。
彩香はびくりと大きく肩を跳ねさせ、慌てて顔を上げた。
「……え、あ……大丈夫です! ちょっと集中しすぎて……肩が凝っただけです……」
ぎこちない笑顔で誤魔化そうとする彩香。
勤務開始後、健治さんはわざとらしく彩香の席のすぐ後ろの通路を何度も往復し始めた。
印刷物を取りに行く、別の資料を確認しに行く、ドリンクコーナーでお茶を淹れに行く……
用事があるたびに、彩香のすぐ後ろを通る。
彩香は必死に健治さんへの想いを締め出そうと、
PCに向かって仕事に集中しようとしていた。
しかし——
トン、トン……
健治さんの落ち着いた足音が近づいてくるたび、彩香の肩が小さくびくりと震える。
慌てて俯き、画面に顔を近づけて必死に資料を睨むが、文字が全く頭に入ってこない。
(……来ないで……来ないで……健治さん……お願い……)
3回目、4回目と通られるたびに、彩香の好き避けはますます加速した。
耳が熱く、頰が赤くなり、膝の上で指をぎゅっと握りしめている。
同日 10時58分 神奈川支店 13階 企画部フロア
タイミング悪く、健治さんが再び彩香の後ろを通ったちょうどその時——
「中山さん? どうしたの?
さっきから顔赤いし、肩がビクビクしてるけど……体調悪い?」
隣の席に座るリーダーの森川さんが心配そうに声をかけてきた。
彩香はびくりと大きく肩を跳ねさせ、慌てて顔を上げた。
「……え、あ……大丈夫です! ちょっと集中しすぎて……肩が凝っただけです……」
ぎこちない笑顔で誤魔化そうとする彩香。

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