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真衣先生・犯られる
第1章 1
4月の初めのPTA歓迎会は盛況だった。はっきりと真衣先生効果が感じられる。
ぼくは、いつも視野のスミに彼女を置いていた。
そう、ぼくも正直言って、彼女にやられていた。初めて見たときから。

とにかく、真衣先生を見ていると、幸せな気分になる。うっとりして見とれてしまう。
それほど、みずみずしい美人さんなのだ。
ぼくは、それを悟られないように、常に気を張っていた。いつも十分に気をつけて、他の人に気づかれないように。
職員室での会話、接する態度、言葉のやりとりにも、十分気を配ったつもりだ。
ぼくが好意を抱いていること、周りの同僚、校長、教頭に決して気づかれないようにした。
それは、うまくいっていたと思う。
ぼくが彼女をじっくりと観察するときも、決してまじまじと見てはいない。
自然にチラッと見て、視線を外す。
視界の隅で、彼女を捉えながら、彼女の仕草や表情をいつも見ていた。

職員室で話す時も、あくまでも教員の先輩と後輩とした間柄。
誰が聞いていても、変だと思わないぼくの返答。
特別親切でもなく、特別無愛想でもない対応。そのような会話に努力したつもりだ。


それでも、親との飲み会の時、ある母さんから
「〇〇先生、(←ぼくのこと)真衣先生が好きなんでしょ」
「えっ!」←内心、うろたえるぼく
そのようなそぶりは、一切見せたことがないと自信を持っていたぼく。
その場にいた、母親のグループは、その話題でひとしきり盛り上がった
何のことはない、歳が近いぼくと真衣先生を、くっつけようとしているのだ。
それをネタに、うわさ話で盛り上がりたいのだ。

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