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愛と犠牲の果て~人妻を堕とす愛人契約~
第61章 涙の真実 妻を追い込む夫の嫉妬
その時、トイレの扉の向こう、遠くのパーティルームから「おい、澪さん、トイレが長すぎないか?」という真壁の下俗な声が響いた。
『……時間が来たみたい。いくわね、雄一さん。愛してる、私を信じて』
「澪! 澪ーーーッ!!」
雄一の制止の声が届く前に、通話は静かに切断された。 ツーツーという無機質な音が響く中、雄一はスマートフォンを握りしめたまま、ただ震えることしかできなかった。
「澪……澪……っ!」
暗闇の寝室で、雄一はスマートフォンの冷たい画面を見つめ、何度も妻の名を呟いた。 自分が引き起こしてしまった最悪の事態。愛する妻を救うためではなく、最も恐ろしい男たちの前に突き落としてしまったという事実に、胸が押し潰されそうだった。ただひとつ、澪が最後に残した「私を信じて」という力強い言葉だけが、崩壊寸前の雄一の精神を辛うじて繋ぎ止めていた。
その頃、会員制ホテルのトイレでは、澪が静かに立ち上がっていた。 鏡に映る自分の顔は、涙で濡れ、髪は乱れ、バスタオル一枚を纏っただけの、これ以上ないほど無防備な姿だ。しかし、その瞳からは先ほどまでの怯えが消え、冷徹な覚悟の光が宿っていた。
(泣くのは、もう終わり……。雄一さんと紬のもとへ無事に帰るために……あの二人を飼い慣らしてみせる)
澪は深く息を吸い込むと、トイレの鍵を開けて、静かにパーティルームへと戻った。
誰もいない広々としたパーティールームの中で、澪はソファの脇に放置されていた卑猥なスーツに音を立てずに近づくと、手にしたスマートフォンをそのポケットの中へと滑り込ませ、元の状態に戻した。
神楽坂は、澪が先ほどトイレで雄一と話し、宇佐美を一時的に外すという雄一との約束を知ったことなど、露ほども思っていないはずだ。
澪はバスタオルを強く巻き直すと、意を決して、パーティルームの奥にあるベッドルームの重い扉を開け、中へと入っていった。
『……時間が来たみたい。いくわね、雄一さん。愛してる、私を信じて』
「澪! 澪ーーーッ!!」
雄一の制止の声が届く前に、通話は静かに切断された。 ツーツーという無機質な音が響く中、雄一はスマートフォンを握りしめたまま、ただ震えることしかできなかった。
「澪……澪……っ!」
暗闇の寝室で、雄一はスマートフォンの冷たい画面を見つめ、何度も妻の名を呟いた。 自分が引き起こしてしまった最悪の事態。愛する妻を救うためではなく、最も恐ろしい男たちの前に突き落としてしまったという事実に、胸が押し潰されそうだった。ただひとつ、澪が最後に残した「私を信じて」という力強い言葉だけが、崩壊寸前の雄一の精神を辛うじて繋ぎ止めていた。
その頃、会員制ホテルのトイレでは、澪が静かに立ち上がっていた。 鏡に映る自分の顔は、涙で濡れ、髪は乱れ、バスタオル一枚を纏っただけの、これ以上ないほど無防備な姿だ。しかし、その瞳からは先ほどまでの怯えが消え、冷徹な覚悟の光が宿っていた。
(泣くのは、もう終わり……。雄一さんと紬のもとへ無事に帰るために……あの二人を飼い慣らしてみせる)
澪は深く息を吸い込むと、トイレの鍵を開けて、静かにパーティルームへと戻った。
誰もいない広々としたパーティールームの中で、澪はソファの脇に放置されていた卑猥なスーツに音を立てずに近づくと、手にしたスマートフォンをそのポケットの中へと滑り込ませ、元の状態に戻した。
神楽坂は、澪が先ほどトイレで雄一と話し、宇佐美を一時的に外すという雄一との約束を知ったことなど、露ほども思っていないはずだ。
澪はバスタオルを強く巻き直すと、意を決して、パーティルームの奥にあるベッドルームの重い扉を開け、中へと入っていった。

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