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愛と犠牲の果て~人妻を堕とす愛人契約~
第61章 涙の真実 妻を追い込む夫の嫉妬
「君を守るための盾だったのに、俺が、俺の醜い嫉妬のせいで、神楽坂さんに頼んでその盾を壊してしまった……! 君を真壁さんと織部さん、あの二人の獣の前に、生身のまま放り出すような真似を……俺がしてしまったんだ……っ!!」
『……嘘、いや……嫌よ……っ!』
トイレの個室で、澪は絶望のどん底に突き落さと、頭を抱えて激しく首を振った。 せっかく宇佐美を籠絡し、自らの身体と引き換えに手に入れた「最悪の檻の中の唯一の安全地帯」が、まさか最も愛する夫の手によって、内側から爆破されるなんて。
『真壁さんと、織部さん……? あの二人と、続けて……? いやああああっ! 嫌、嫌よ、雄一さん! そんなことになったら、私、本当に頭がおかしくなっちゃう……っ! 壊されちゃう……っ!!』
電話の向こうから聞こえてくる妻の悲痛な叫びは、雄一の魂を容赦なくズタズタに引き裂いていく。自分が神楽坂に仕掛けた懇願の押し問答は、妻を救うためではなく、妻を最も凄惨な地獄へと追い詰めるための、完璧な引き金になってしまったのだ。
「すまない……っ、僕が馬鹿だったんだ! 澪、今すぐ電話を切って神楽坂さんに、さっきの交渉はなしにしてくれって、もう一度僕からかけ直して頼み込むから……っ!」
雄一は半狂乱になりながら、スマートフォンに向かって叫んだ。しかし、トイレの冷たい床に座り込む澪は、涙を流しながらも冷徹な現実を察し、必死にそれを制止した。
『駄目よ、雄一さん……! もう遅いわ……っ。あの神楽坂さんという男が、一度決まった面白い『ゲームのルール』を、あなたの都合でまた変えさせてくれるはずがない……。そんなことをしたら、余計にあの人たちの玩具にされるだけよ……っ』
「じゃあ、じゃあどうすればいいんだよ……っ!? 君がそんなに怯える二人に、続けて蹂躙されるのを、僕はただ我慢していろというのか……っ! 僕のせいで、君の防壁を……っ!」
雄一は己の無力さと愚かさに、声を上げて泣いた。自分が宇佐美への嫉妬に狂わなければ、澪はまだその防壁に守られていたはずだった。自分を愛するがあまりの行動とはいえ、結果として最悪の事態を招いた雄一は激しい罪悪感に押しつぶされそうだった。
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