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愛と犠牲の果て~人妻を堕とす愛人契約~
第61章 涙の真実 妻を追い込む夫の嫉妬
『あの二人は、本当に狂ってる……! 1巡目の時、私、本当に壊されて、殺されてしまうんじゃないかって、怖くてたまらなかった……。あの二人にこれ以上抱かれたら、私の精神も身体も、何もかも粉々にされちゃう……っ! だから、まだ人として話が通じる宇佐美さんを恋人のように扱って、あの人を独占することで、あの部屋で私の盾にしているのよ……っ!』
トイレの床にへたり込み、バスタオルを握りしめて溢れる涙を止められないまま、澪は早口で真実を捲し立てた。
『宇佐美さんを満足させておけば、あいつが私の前に立って、真壁さんや織部さんを近づけないようにしてくれるから……っ。来週末の約束も、キスの言葉も、全部、全部あいつらを遠ざけるための防衛策なの……! 私には雄一さんしかいないわ、お願い、信じて……っ!』
「あ、あ、ああ……っ」
その瞬間、雄一の脳裏を、先ほど自分が神楽坂と交わした「恐るべき交渉」の内容が駆け巡った。
『今行われている宇佐美くんとのセックスが一段落したら、一時的に宇佐美くんをメンバーから外してあげる。そして、残った真壁くんと織部くんの二人だけの状態にして、どちらを先に迎えるかは奥様に選ばせる』
雄一は、宇佐美と澪の「愛のセックス」が許せないという目先の嫉妬と絶望に狂い、神楽坂に泣きついて宇佐美を外させる約束を取り付けてしまったのだ。
だが、それは澪にとって、唯一の防壁であった宇佐美を、夫の手によって無理矢理奪い去られることを意味していた。次に待ち受けているのは、澪がもっとも恐怖し、壊されると怯えていた真壁と織部という、二匹の狂暴な肉食獣との逃げ場のない密室。しかも、その二人に両方とも蹂躙されるまで、宇佐美の参入は許されないという最悪の条件だ。
「なん、てことだ……俺は、俺は何てことを頼んでしまったんだ……っ!!」
雄一は自分のあまりの愚かさと、最悪のタイミングでの勘違いに、血の気が完全に引いていくのを感じた。妻が必死で築き上げた命がけの防壁を、自らの嫉妬心で叩き壊してしまったのだと、今更になって気が付いた雄一は、スマートフォンを握りしめたまま、底知れぬ恐怖にガタガタと震え出すしかなかった。
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