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隣人と喪服の淫乱人妻
第3章 お葬式での出会い(3)
彼の元へ向かう。彼は寄合の度にいつも顔を出してくれる隣人さん。彼はいつも、ここが自分の席だ、と言わんばかりに大広間のいつもの隅っこにポツリと座っている。わざとらしくなさを装いながら、一人でいる彼の前に座った。彼は茶碗に入った緑茶を飲みながら、仕出しの中の料理を口に運んでいる。
「久しぶりね、平島さん」
「今日はパートの仕事は休みなのかい?」
「ええ、そうよ。ねえ、お酒、持ってきましょうか?飲まないの?」
「いや…酒は飲まないんだ。やめたんだ。知ってるだろ」
「そうね…知ってるわよ。でも、こういうときは飲むのかなって思ってね…ねえ、お酒、どうしてやめたの?」
「酒で人に迷惑かけたからな。酒っていうのは、飲む前に構えるから止められる。タバコは構えないから止められないんだよ」
「分かるような分からないような。なんだか難しいこというのね」
「そういうことだ。君は飲まないのか?」
彼は栄螺のつぼ焼きに爪楊枝を突き刺しながら、中身をほじくりかえしている。スッと中身が抜けて、殻からするりと出てきた栄螺の緑色のキモを彼は口に運ぶ。
「栄螺のここって旨いけど、苦いな」
そういうと、彼の手が私の背中へ回ると、私の足裏にすっと指先を這わした。指先が足裏で弧を描きはじめ、指先は流れるように私の足の上を滑り、ふくらはぎの谷間へと落ちていく。彼の手の動きを見つめる。
「美香さん、私服もいいけど喪服姿の君も色気があって綺麗だよ」
「本当に?冗談でも嬉しいわ。ありがとう。自分ではこういう服ってあまり似合わないって思ってるんだけど。地味だから」
彼に気を許している私であり、年を重ねた女の余裕が成せる優しさなのか、私は彼の手の甲に自分の手のひらを置いて静かに語った。彼の温もりが手のひらから伝わってきた。
「ところで、もう終わったのか?お手伝いのほうは」
「うん、もういいと思う。それに、こんだけ奥さん連中いるんだから、私一人抜けても気付かれないわよ」
「それじゃあ、行こうか」
「うん…分かった。いつものところ?」
「そうだ。いつものところで待ってる」
そういうと、彼は席を立ち、着てきたコートを羽織ると別に誰に声をかけるわけでもなく、集会所をすっと出ていった。私は台所に戻り、奥様方に帰宅の挨拶を済ますと、目だたないように彼の後を追い集会所を静かに後にした。
「久しぶりね、平島さん」
「今日はパートの仕事は休みなのかい?」
「ええ、そうよ。ねえ、お酒、持ってきましょうか?飲まないの?」
「いや…酒は飲まないんだ。やめたんだ。知ってるだろ」
「そうね…知ってるわよ。でも、こういうときは飲むのかなって思ってね…ねえ、お酒、どうしてやめたの?」
「酒で人に迷惑かけたからな。酒っていうのは、飲む前に構えるから止められる。タバコは構えないから止められないんだよ」
「分かるような分からないような。なんだか難しいこというのね」
「そういうことだ。君は飲まないのか?」
彼は栄螺のつぼ焼きに爪楊枝を突き刺しながら、中身をほじくりかえしている。スッと中身が抜けて、殻からするりと出てきた栄螺の緑色のキモを彼は口に運ぶ。
「栄螺のここって旨いけど、苦いな」
そういうと、彼の手が私の背中へ回ると、私の足裏にすっと指先を這わした。指先が足裏で弧を描きはじめ、指先は流れるように私の足の上を滑り、ふくらはぎの谷間へと落ちていく。彼の手の動きを見つめる。
「美香さん、私服もいいけど喪服姿の君も色気があって綺麗だよ」
「本当に?冗談でも嬉しいわ。ありがとう。自分ではこういう服ってあまり似合わないって思ってるんだけど。地味だから」
彼に気を許している私であり、年を重ねた女の余裕が成せる優しさなのか、私は彼の手の甲に自分の手のひらを置いて静かに語った。彼の温もりが手のひらから伝わってきた。
「ところで、もう終わったのか?お手伝いのほうは」
「うん、もういいと思う。それに、こんだけ奥さん連中いるんだから、私一人抜けても気付かれないわよ」
「それじゃあ、行こうか」
「うん…分かった。いつものところ?」
「そうだ。いつものところで待ってる」
そういうと、彼は席を立ち、着てきたコートを羽織ると別に誰に声をかけるわけでもなく、集会所をすっと出ていった。私は台所に戻り、奥様方に帰宅の挨拶を済ますと、目だたないように彼の後を追い集会所を静かに後にした。

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