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シアター"名画座"で逢いましょう
第1章 シアター"名画座"
そんなある日のこと。
高校時代の佳純から「久々に会わない?」と連絡が来た。
気分転換も兼ねて、日菜子は何年ぶりかで佳純とお茶をすることにした。
親友とのティータイムは楽しいひとときで、日頃の鬱状態を暫し忘れて懐かしい高校時代の華やかしき思い出話に心がなごんだ。
一通り話終え、コーヒーカップも空になった頃合いを見計らったように「で…あんたの悩み事って何?」と佳純が急に真顔になって話題を変えた。
「えっ?悩み事?…」
「隠してもムダよ、日菜子は高校生の時から悩み事があると、やけにはしゃいでたからね、私にはバレバレよ」
すごい洞察力だわと日菜子は感服した。
でも、旦那に不倫されたサレ妻ってのも格好のいい話じゃないし、こればかりは親友の佳純と言えども話すわけにはいかなかった。
「ズバリ言い当てましょうか?…夫婦仲の事で悩んでいるんでしょう?」
「えっ?!な、何で?」
まさに的中されて、日菜子は狼狽した。
「ふん!バレバレよ
あんた、肌艶が悪いんだもん。化粧して誤魔化しているけど、化粧ノリは悪いし、人妻としての色気が皆無だもん。
つまり、旦那とはセックスレスってとこかしら?って女ならピンと来るわよ」
「うそっ!私、そんなにくたびれた顔をしている?」
「あ!やっぱり図星だったのね
化粧して誤魔化しても、女の色艶は手の甲に現れるのよ
くたびれた手をしているんだもん、旦那と上手くいっていないんだなあって丸わかりよ」
佳純の言葉に、日菜子は慌てて自分の手を見つめた。

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