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2026 人質交換を託された女 (中編)
第2章 3重の檻
「……放してください……」
手を見る。
そこだけを。
離れるのを、待つ。
そして――
背後へ。
「澄玲さん……大丈夫だから……」
一歩、前へ出る。
自分から。
逃げるのではなく。
選ぶように。
上半身は、もう自由ではない。
だが――
拒絶を、飲み込む。
奥へ。
沈める。
「……あなたも、膝立ちになってください……」
男は、応じる。
そのまま、鉄格子に体を預ける。
わずかに、腰を落とす。
受け入れる姿勢。
選ばされた中での、
唯一の選択だった。
視界の端に、床の色が入る。
硬い質感。
現実だけが、残る。
触れる。
硬い存在に。
舌が、なぞる。
丁寧に。
手を見る。
そこだけを。
離れるのを、待つ。
そして――
背後へ。
「澄玲さん……大丈夫だから……」
一歩、前へ出る。
自分から。
逃げるのではなく。
選ぶように。
上半身は、もう自由ではない。
だが――
拒絶を、飲み込む。
奥へ。
沈める。
「……あなたも、膝立ちになってください……」
男は、応じる。
そのまま、鉄格子に体を預ける。
わずかに、腰を落とす。
受け入れる姿勢。
選ばされた中での、
唯一の選択だった。
視界の端に、床の色が入る。
硬い質感。
現実だけが、残る。
触れる。
硬い存在に。
舌が、なぞる。
丁寧に。

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