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2026 人質交換を託された女 (中編)
第1章 引き返せない一線
冷たい金属の硬さが、皮膚を通して伝わってくる。
足裏には、コンクリートの冷気。
ストッキング越しに感じ、膝がプルッと震える。
ネクタイが鉄格子に回される。
手首が固定される。
肩よりも少し高い位置。
自然な姿勢でいられない。
引き上げられる形で、背後を奪われる。
どこにも逃げられない。
もう後には、引けない。
近くで、微かな音がする。
誰かの抑えきれない息。
震えるような細い吐息。
里紗は縛られた手首を見つめ、肩を落とす。
その視線の先に、澄玲がいる。
鉄格子越しに目が合う。
澄玲は必死に何かを訴えようとする。
「……ンン……!」
だが、それは言葉にならない。
ただの音として、空気に消えていく。
その無力さだけが、はっきりと伝わる。
足裏には、コンクリートの冷気。
ストッキング越しに感じ、膝がプルッと震える。
ネクタイが鉄格子に回される。
手首が固定される。
肩よりも少し高い位置。
自然な姿勢でいられない。
引き上げられる形で、背後を奪われる。
どこにも逃げられない。
もう後には、引けない。
近くで、微かな音がする。
誰かの抑えきれない息。
震えるような細い吐息。
里紗は縛られた手首を見つめ、肩を落とす。
その視線の先に、澄玲がいる。
鉄格子越しに目が合う。
澄玲は必死に何かを訴えようとする。
「……ンン……!」
だが、それは言葉にならない。
ただの音として、空気に消えていく。
その無力さだけが、はっきりと伝わる。

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