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警察学校拘束体験研修
第5章 第4部 監禁拘束体験
この狭い部屋に窓はなく、斜め上に伸びる壁際には木の机と椅子がぽつんと置かれていた。もう誰も使用していない証のように、天井からライト用の太いケーブルがぶら下がっていた。

みずきは全身に不安が襲い、呼吸が早くなり、胸がゆっくりと上下していた。

彩は棒状のライトを机に置いた。そうすることで部屋全体に光が届き、みずきと目を合わせた。彩の手には、みずきを縛る縄がしっかりと握られていた。

彩が歩けば、みずきも体の向きを変え、彼女の動きを目で追った。だらりと床に落ちていた縄に緊張が走り、ピンッと一直線になる。

みずきは背中が後ろに引かれる感覚に、「ふぅ…ふぅ…」と息を漏らし、首を反らせていた。縄の力に負け、みずきは縄の張りが強くなるに従い、ゆっくりと後退りしていく。

彼女は上半身を包み込む縄に張りを感じると、天井を見上げた。彩は天井からぶら下がるライ用ケーブルに縄を掛けているようだった。ケーブルの先には筒状のソケットが見えた。ボールの形をした電球をネジのように回して入れる旧式のものだった。それはライトに金色に光り、不気味に輝いていた。

みずきは体が持ち上げられる感覚に、肩を左右に揺らしてしまう。彩の持つ縄がライトのソケットに絡まり、その締りを強めていた。ピンッと張った縄が、上体を包む縄にも緊張が伝わり、みずきの体が少しずつ浮き上がるようだった。みずきは何とかつま先で立つことができたが、もう自分の体を好きなように動かせなかった。足元がおぼつかず、身を縄に預けていく。体のバランスそのままに、ゆっくりと回っていく無力感に目を閉じていた。
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