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2026 人質交換を託された女 (上巻)
第4章 スマートマウス (1)
隙間を奥まで埋められるたびに、自分という存在が、男からの圧倒的な攻めに体を委ね、男の色に染められていく。最後まで必死に守り抜こうとした貞操も、自分を繋ぎ止めていた『個』の境界線も、捜査員としての矜持(きょうじ)も、交渉人としての計算も、何一つ役に立たない。
視界は目隠し、声は猿ぐつわ、体は縄、その孤独な檻の中で、意識が1点だけに集中する。再びこれが自分の世界だと感じるようになる。女の本音を突かれた絶望は、落胆という感情を快楽で上書きしていく。それはお腹まで到達する重い衝撃を加え、背中を突き抜けるような刺激と、脳を真っ白に染め上げ、全身を熱に侵していく。ただ男芯の緩急のついた、心揺さぶられる駆け引きに翻弄されていく。肉体が男に支配されていくのを、体を打ち振るわせ、どろどろと熔かされていくのを、感じているだけだった。
男は何も言わず、ただ私の降伏を全身で味わっているようだった。その震えを胸に添えた手で感じ、縄の軋む音で聞き、隙間なく深く結合された反応を、私の腰の動きを眺め、男は私を自らの所有物として愉しんでいく。
銀行の臨時職員、捜査員兼交渉役、それらすべてのカモフラージュが、この濃厚な『隙間の埋め合わせ』によって剥ぎ取られ、無意識な反応に変えられていた。
視界は目隠し、声は猿ぐつわ、体は縄、その孤独な檻の中で、意識が1点だけに集中する。再びこれが自分の世界だと感じるようになる。女の本音を突かれた絶望は、落胆という感情を快楽で上書きしていく。それはお腹まで到達する重い衝撃を加え、背中を突き抜けるような刺激と、脳を真っ白に染め上げ、全身を熱に侵していく。ただ男芯の緩急のついた、心揺さぶられる駆け引きに翻弄されていく。肉体が男に支配されていくのを、体を打ち振るわせ、どろどろと熔かされていくのを、感じているだけだった。
男は何も言わず、ただ私の降伏を全身で味わっているようだった。その震えを胸に添えた手で感じ、縄の軋む音で聞き、隙間なく深く結合された反応を、私の腰の動きを眺め、男は私を自らの所有物として愉しんでいく。
銀行の臨時職員、捜査員兼交渉役、それらすべてのカモフラージュが、この濃厚な『隙間の埋め合わせ』によって剥ぎ取られ、無意識な反応に変えられていた。

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