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2026 人質交換を託された女 (上巻)
第4章 スマートマウス (1)
男の手のひらは、ストッキング越しに私の足首に触れていた。その包まれる感覚に、「…ン…」と安堵の吐息を漏らしていた。今度は男の手が不意ではなく、規則正しくそっと撫で上がってくる。ふくらはぎの曲線が両手に包まれ、腰がウネウネと動き、男からの刺激を受け入れていた。
「これが君の願いか…?」
男からそう尋ねられ、私は首を縦にコクリと動かした。肉体からの訴えにも屈していく。私の負けだった。交渉の武器であった口は、今はただ猿ぐつわを噛みしめ、湿った吐息を吐き出すだけの器官となっていた。体で意志を示さなければならない、事実上の『降伏宣言』だった。
男が手を伸ばし、胸に這い、背中に掛けられた縄を掴み、私をロッカーから出そうとする。この狭い独房から出られる悦びに、腰がうねり、後ろに組まされていた指先を男に伸ばし、自ら体を男の胸に預けていた。ロッカーから出され、隣の扉の近くに立たされた。扉の冷たさが僅かに離れた位置でも感じられた。
男に背を向けることを躊躇い、体の左側を見せるように立っていた。きっとこれは女の本能的な仕草なのだろう。女らしい姿を見せたいときは、必ず左側を見せるのだと。
男に体の正面をロッカーの壁に押し付けられ、自らも胸が潰れるくらい押し当てていた。
「…ふぅ…ンンッ…」
「これが君の願いか…?」
男からそう尋ねられ、私は首を縦にコクリと動かした。肉体からの訴えにも屈していく。私の負けだった。交渉の武器であった口は、今はただ猿ぐつわを噛みしめ、湿った吐息を吐き出すだけの器官となっていた。体で意志を示さなければならない、事実上の『降伏宣言』だった。
男が手を伸ばし、胸に這い、背中に掛けられた縄を掴み、私をロッカーから出そうとする。この狭い独房から出られる悦びに、腰がうねり、後ろに組まされていた指先を男に伸ばし、自ら体を男の胸に預けていた。ロッカーから出され、隣の扉の近くに立たされた。扉の冷たさが僅かに離れた位置でも感じられた。
男に背を向けることを躊躇い、体の左側を見せるように立っていた。きっとこれは女の本能的な仕草なのだろう。女らしい姿を見せたいときは、必ず左側を見せるのだと。
男に体の正面をロッカーの壁に押し付けられ、自らも胸が潰れるくらい押し当てていた。
「…ふぅ…ンンッ…」

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