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2026 人質交換を託された女
第2章 大役
「もうここを出ないと…怪しまれます…」
本部との通信を終え、会議室の扉を開けた。目の前には主犯格の男が壁に寄り掛かり、腕を組んで立っていた。
男から、「本当に会いたいか…」と問われた。
男のトーンが変わり、緊張感が増していく。視線をもう1人の男に向けた。その男は行員通用口方向の廊下に立っていた。狭い廊下に2対1の状況だった。しかも進めるのは、残り4名がいる広いスペースだった。たとえ逃げても取り押さえられるに決まっている。何かが起きる…その予感に胸の早鐘が止まらなくなっていた。
息苦しくなるのを押させ、「ええ…」と答えていた。
「そうだろうな…短い間だが…一緒に働いた仲だしな…」
男から『一緒に働いた仲』という言葉が出てきて、驚きよりも恐怖心が大きくなっていった。
「カスタマーサービスの吉村里紗だな…」
「よく会議室の場所が分かったな…会議室には表札がない…我々が外して…扉を掃除しておいた…のり跡が付いていたからな…」
私は慌てて会議室の扉を見つめた。先週まで付いていた『会議室』の表札が外されていた。
「君が入ってきて…すぐに分かったぞ…」
頭の中が真っ白になった。なぜ犯人グループが私の所属部署名を知っているのか、なぜ短期で働いていたことを知っているのか、そしてなぜ私の顔を知っているのか、それが全く理解できなかった。
本部との通信を終え、会議室の扉を開けた。目の前には主犯格の男が壁に寄り掛かり、腕を組んで立っていた。
男から、「本当に会いたいか…」と問われた。
男のトーンが変わり、緊張感が増していく。視線をもう1人の男に向けた。その男は行員通用口方向の廊下に立っていた。狭い廊下に2対1の状況だった。しかも進めるのは、残り4名がいる広いスペースだった。たとえ逃げても取り押さえられるに決まっている。何かが起きる…その予感に胸の早鐘が止まらなくなっていた。
息苦しくなるのを押させ、「ええ…」と答えていた。
「そうだろうな…短い間だが…一緒に働いた仲だしな…」
男から『一緒に働いた仲』という言葉が出てきて、驚きよりも恐怖心が大きくなっていった。
「カスタマーサービスの吉村里紗だな…」
「よく会議室の場所が分かったな…会議室には表札がない…我々が外して…扉を掃除しておいた…のり跡が付いていたからな…」
私は慌てて会議室の扉を見つめた。先週まで付いていた『会議室』の表札が外されていた。
「君が入ってきて…すぐに分かったぞ…」
頭の中が真っ白になった。なぜ犯人グループが私の所属部署名を知っているのか、なぜ短期で働いていたことを知っているのか、そしてなぜ私の顔を知っているのか、それが全く理解できなかった。

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