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エロ本を拾っただけなのに <女子高生・優香>
第18章 《解かれた魔法》
しかし。
画面の端。公園の入り口。1度立ち去ったはずの優香が、戻ってきている姿が映っていた。彼女は立ち止まり、ベンチの方を凝視している。そして、木陰に隠れ、聡がマンションに入るまでをじっと見つめ――
その後、聡を追うようにして、マンションのエントランスへと入っていった。数分後、彼女は青ざめた顔で出てきて、9階の聡の部屋を見上げ、逃げるように走り去った。
「あ……あぁ……」
聡の口から、絶望的なうめき声が漏れた。血の気が引いていくのがわかる。
見られた。僕の姿を。そして、このマンションの住人であることを。
『国立大に行くから別れよう』
その言葉の意味を、聡は瞬時に理解した。これは進路の話ではない。「あなたの正体を知ってしまった。怖いから逃げたい」という、彼女なりの精一杯の拒絶と言い訳だ。
「嘘だろ……」
聡は頭を抱え、机に突っ伏した。2年半の完璧な計画。積み上げてきた信頼。支配。その全てが、たった1度の不注意で、音を立てて崩れ去った。
「終わった……。全部、終わった……」
モニターの中の優香は、怯えたような目で、画面越しの聡を睨みつけているように見えた。聡はただ、崩壊した現実を前に、震えることしかできなかった。
画面の端。公園の入り口。1度立ち去ったはずの優香が、戻ってきている姿が映っていた。彼女は立ち止まり、ベンチの方を凝視している。そして、木陰に隠れ、聡がマンションに入るまでをじっと見つめ――
その後、聡を追うようにして、マンションのエントランスへと入っていった。数分後、彼女は青ざめた顔で出てきて、9階の聡の部屋を見上げ、逃げるように走り去った。
「あ……あぁ……」
聡の口から、絶望的なうめき声が漏れた。血の気が引いていくのがわかる。
見られた。僕の姿を。そして、このマンションの住人であることを。
『国立大に行くから別れよう』
その言葉の意味を、聡は瞬時に理解した。これは進路の話ではない。「あなたの正体を知ってしまった。怖いから逃げたい」という、彼女なりの精一杯の拒絶と言い訳だ。
「嘘だろ……」
聡は頭を抱え、机に突っ伏した。2年半の完璧な計画。積み上げてきた信頼。支配。その全てが、たった1度の不注意で、音を立てて崩れ去った。
「終わった……。全部、終わった……」
モニターの中の優香は、怯えたような目で、画面越しの聡を睨みつけているように見えた。聡はただ、崩壊した現実を前に、震えることしかできなかった。

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