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エロ本を拾っただけなのに <女子高生・優香>
第9章 《沈黙の理由》
それから、優香にとって生殺しのような日々が始まった。

翌日も、その翌日も、ベンチには何も置かれていなかった。
一週間が過ぎても、状況は変わらなかった。

(もしかして、あのメモを見て幻滅したのかな……)
(あんなこと書くなんて、やっぱり変な子だって思われたんだ……)

最初の数日は、焦りと不安で頭がいっぱいだった。
しかし、十日が過ぎる頃には、少し違った感情も芽生え始めていた。

(これで終わったんだ……)

正体不明の相手とのやり取り。
冷静に考えれば、異常で危険な関係だ。それが自然消滅したのなら、むしろ喜ぶべきことなのだ。

(これでいいんだ。もう、忘れよう)

優香は自分にそう言い聞かせた。
だが、その安堵の裏側には、胸を締め付けるような**落胆**があった。

もう二度と、あの背徳的な興奮は味わえないのか。
誰にも言えない秘密を共有できる相手は、もういないのか。

優香の体は、頭での理解とは裏腹に、日に日に「渇き」を増していた。
家にストックしてある3冊の雑誌では、もう満足できなくなっていたのだ。
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