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エロ本を拾っただけなのに <女子高生・優香>
第8章 《匿名の共犯者》
エレベーターを待つ時間すらもどかしい。
聡は階段を駆け下り、裏口から公園へと向かった。

夕闇が迫る公園には、誰もいない。
聡はベンチの裏へと回り込み、震える指で隙間を探った。

「あった……」

指先に触れる、紙の感触。
四つ折りにされたメモ用紙を、慎重に引き抜く。

これが、彼女からの初めてのレスポンス。
一方的な観察から、双方向のコミュニケーションへと変わった瞬間だった。

聡はその場でメモを開いた。
そこには、丸文字の丁寧な字で、こう書かれていた。

『女の人が、顔に白いのをかけられているところ』

「は、ははっ……!」

笑いが込み上げてきた。
止まらなかった。

「そうか、そうか……君は、“そっち側”だったか」

優香のリクエストは、聡の想像を遥かに超えていた。
清楚な制服に身を包んだ優等生が、顔面に精液をぶちまけられるシーンを求めている。
彼女は、女性にとって最も屈辱的で、それゆえに最も背徳的な行為に魅入られていたのだ。

そのギャップに、聡は脳髄が痺れるほどの快感を覚えた。

(最高だ。君は最高の逸材だ)

このメモは、単なるリクエストではない。
彼女が道徳や羞恥心を乗り越え、欲望を選んだという「契約書」だ。

「わかったよ。望み通り、とびきりのを用意してあげるからね」

聡はメモを愛おしそうに撫でると、ポケットに大切にしまい込んだ。
今夜は祝杯だ。そして、彼女のために最高の教材を探さなくてはならない。

マンションへと戻る聡の足取りは、まるで初恋に浮かれる少年のように軽やかだった。
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