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夜来香 〜若叔母と甥、禁忌の果て〜(改訂版)
第21章 章間⑦

手と手が触れあう。

あれ?… 結奈の頬を涙が伝っていった。
慌ててそれを隠した。
陽翔にはバレていないと思う。
でも義兄と姉には解らない。

【なんで結奈が泣くのよ…いったい貴女は陽翔をどう想ってるっていうの?……】

「結奈…今までありがとう……。陽翔も結奈にお礼言って……学年トップ10に押し上げてくれたんだから……」

姉は気づいたようだった。
でも、流してくれた。
妹の為ではない、陽翔を想ってのことだろう。

「う、うん…結奈さん…ありがとね……それから、中間テストが終わったら文化祭があるんだ…作品、もうすぐで完成するから……もし時間があったら観に来てよ…」

「う、うん…わかった……じゃ、頑張ってね……」

静かに立ち上がると、もう一度頭を下げた。

結奈は、ほんの小一時間の滞在で藤沢家を後にした。

陽翔との恋しい時間が今度こそ、終わりを告げた…。

あの子の為に買い揃えたものは、もう部屋には残っていない。





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