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夜来香 〜若叔母と甥、禁忌の果て〜(改訂版)
第19章 懺悔
目の前の男に結奈は切り出した。
「犯罪だって言ってんの…一晩相手してやるって言ってるんだからいいでしょ……」
一対一になったことが結奈を強気にさせる。
泣き寝入りなんてごめんだった。
「ふんっ…一対一で威勢を取り戻したか?…いいねぇ…強気な女をヒィヒィ言わしてやるのも好きだからな…」
余程自信があるのだろう、余裕の受け答えをされてしまう。
「俺は岩田って言うんだ…」
結奈は男が名乗ったことに驚いた。
犯罪紛いなことは向こうだって理解してやってるはずだ。
それを名乗るだなんてどうかしてる…きっと油断させる偽名なのだと信用するはずもない。
「本名だ…なんなら免許証見せてやってもいい…」
「いらないから……逃げたり抵抗しないから一晩で解放してよ……不服ならお金を渡してもいいっ…だから金輪際関わらないでっ………」
「へぇ……よし、解った…一晩プラス1億で手を打ってやる…無職の女に払えるんならな…」
「あんた…どこまで調べてんの……」
苦々しく目の前の男を睨んだ。
「恐い顔を…いや、別にいい……なぁ、俺はあんたに一目惚れしたんだよ…だからこんな回りくどいことしてんだ…まぁ、大事な甥っ子とのデータは一応の保険だ…」
弱みを握って好き勝手に弄びたいだけに決まっている。
なんのプライドか知りもしないが、一目惚れなんて言われても悪寒が走るだけだった。
「やめてよ…こんなことされて気持ち悪って思ってんのよこっちは……」
「だろうな…でも、こうでもしなきゃ接点なんてないだろ…」
【一生持ちたくなかったっての……】
「どうしたら解放してくれるわけ?……」
会話していくうち、全く話が通用しない相手でもないと結奈は思った。
見てくれとやってることのわりにきちんと話を持ちかけてきている。
今は妥協点を探るしかないと思っていた。
「そう慌てるなよ…抱かれる覚悟はできてるんだろ…ちょっとタバコ吸わせてくれ…」
男は返事を待たずにデニムのポケットからタバコ出して火を着けた。
特段タバコの煙も匂いもそこまで苦手ではない。
だから、やめろとも言わない。

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