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夜来香 〜若叔母と甥、禁忌の果て〜(改訂版)
第19章 懺悔

車はわりと長く走っていた。

「だんまりか?…さっきの威勢はどうしたよ…」

嫌悪感丸出しの声を出していく。

「どうせ帰してくれるつもりなんてないんでしょ……」

「さすが甥っ子をたらし込む淫乱女は察しがよくていいねぇ…」

「一回きりにしてよ…それで写真も動画も全部消して…もう私達に関わらないで…」

何処かで言ったような台詞だと思った。

男は腕の力を抜いた。
車内でできるだけ距離を取る。

「おい、次の信号右だぞ…」

男は運転する男に声をかけてこちらの要求には答えない。
そのまま話をすることなくしばらく車は走り続けた。
運転してる男は隣の男の言いなりのような存在か? 隣の男だけじゃなく、二人に相手をさせられるのか?
離れると決めても今は陽翔以外の男に触れられたくもない。
車の最後尾にはなんだかごちゃごちゃと積んである。
そしてこの車内はペンキ?のような、鼻を衝く臭いに満ちていると今さら思った。
ウィンカーを出した車がアーチを潜っていく。

「兄貴…どこでもいい?…」

運転する男の言葉にやはり上下関係がはっきりしていることが伺える。
結奈は逃げられないと感じてから、少し、少しだけでも状況を把握しようと考えていた。
運転席は、前回結奈を羽交い締めにした男なのだろう。
やはり大きい、頭が車の天井に届きそうだった。

「あぁ…空いてるところに突っ込めよ…」

市街からかなり離れている。
車が車庫のような所に入っていく。
ヘッドライトにここが場末のラブホテルだと理解できた。

【最悪……】

「ほら、降りるぞ…」

男の言葉を無視すると、覆い被さるようにしてスライドドアが開けられる。
追い立てられるように車を降りた。
車の床には鞄とデリの入ったトートバッグが落ちている。

「荷物なんていらないだろ…ちゃんと生きて送り帰してやるよ……お、なんだこっちは飯か?…腹が減るだろうからな…こいつは持って入るか…」

運転した男が率先して部屋へと通じるドアを開くと、ドアの上に使用中の灯りが点いた。
背後の男に背中を押されるように部屋へと入っていく。
薄暗い部屋…男が部屋の灯りを点ける。
眩しさに目を細めながらも、部屋を見渡していった。



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