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夜来香 〜若叔母と甥、禁忌の果て〜(改訂版)
第14章 餓鬼
なかなか眠れなかった。
LINEの内容を思い返すだけで、鳥肌が立ち怒りが込み上げてくる。
そして陽翔のことを考えてしまう。
【なんであんなヤツに言うんだよ…バカ……】
陽翔が喋ったんだろうと思う。
それは責められない。
【でもLINEは?…姉さんが陽翔に教えた?……】
それなら陽翔から連絡がくる筈だ。
謎は残る…。
あぁでもない、こうでもないと疑心暗鬼になりながら、 それでも時間は過ぎていった。
今日は15日。 陽翔達は今頃実家にいるのだろうか…。
陽翔は両親と母の実家を訪れていた。
家の様子に叔母がいないことはすぐにわかった。
【会えるかなって思ったのにな…】
結奈さんは?…と誰にも聞くことはできなかった。 祖父も祖母も歓迎してくれる。
高校生になっても、お小遣いだとポチ袋を渡してくれた。
この家のことはよく憶えている。
父の実家よりもここの方が好きなのは叔母の存在があるからだ。
思い出は沢山あっても今日は長居したくなかった。 夕方にお茶を飲んで、仏壇に手を併せて帰るとなった時はホッとしていた。
次の家庭教師の日まで叔母に会えない。
父は明日単身赴任先に戻る予定だ。
【そういえば母さんの集まりっていつなんだろう?…】
本当に叔母のことしか考えられなくなっていた。
帰りの車の中でスマホが震えた。
〘明後日のお昼過ぎに家に来てください。部活の時に持ってくる画材も用意してきてくださいね。楽しみにしています。〙
それは森宮部長からのメッセージだった。
【そういえばそうだった…】
登校日の約束を忘れていた。
〘ありがとうございます。お邪魔させていただきます。〙
そう返信すると部長の自宅のマップが届いた。

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