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この歳で出会った一番の…
第2章 声が大きい女神
「さてと」

狭い駐車スペースにクルマを入れ、コテージ風の部屋のドアを開ける。

彼女がしゃがみこんで、きちんと靴の向きをそろえる。
こういう仕草が、ぼくはとても好きだ。

これから体を重ねる女性が、どのような人柄か?
そんなことを考えること自体、ぼくは歳を取ったのだと思う。

若い頃は、ただ、ヤれれば良かった。
女性の肉体を使って、自分の性欲を発散する。ただ、出す。

相手がどんな女性であっても、寝ることが出来れば良かった時代。

常にチンポを立てたまま、そのあたりをうろつき、女を漁っていた時代。
そんな時代は、ずっと過去のことだ。

歳と共に、「女とヤりたい」という気持ちも衰えてきた。
ガツガツしなくなった。

その代わり、いい女とやりたい。

じっくりと、時間をかけて、ゆっくり…
女を味わい、歓ばせる…
心を通わせながら、一緒に快感を楽しむ。

やがて、一つになって頂点に登りつめる。
至福の時間を、女性と共有したい。
そんなセックスが好みになっていた。

部屋に入ると、二人だけの密室になった。
秘め事が始まる。

軽くハグするつもりのぼくに、彼女は少し下がりながら
「汗くさいから…」
と小さく言った。

今日も暑い日だった。汗だらけの、日中。
「シャワー入ろうか?」
ぼくは言った。

その時、ぼくは見逃していた。

控えめに見える彼女が、もう息を弾ませていたことを。
決して、ぼくを拒否していなかった。
思えば、強引に抱いた方が良かったのかもしれない。

今となっては、そう思う。

この時は、この後の展開を、夢にも思わなかったから。
彼女が、本当は何を望んでいるか、分かっていなかったから。
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