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第1章 発覚

私は大学卒業後、とある市の職員として採用され、何事も無く日々を過ごしていた。29才で職場結婚をし、家内は典子と言い、4才下だ。営みも週１回くらいで典子も不満は無いと思っていた。
　義父は市議をしている。私に入所当時から目をかけてくれ「是非娘を」と薦められて付き合い、結婚した。すぐに子供も出来、35才で義両親の近くに家を建てた。その折に両親は家のローンの半分を出してくれた。

「これは2人の事なんで」と断ったが、一人娘という事もあるのか
「いや、孫の為」とか言われて押し付けられた形であまり良い気持ちではなかったが渋々承諾した。
当然、典子の態度も横柄になって来て、何かにつけて自分の両親の事を口に出しワガママになって来た。
　　その頃からだろうか典子がパートに行くと言い出した。電話代も稼げるし、子供の保育所代とかこれからの色々な経費を考えたら働いて方がいいからと近くに出来たコンビニで働き始めた。私はあまり乗り気ではなかったがサッサと勤め始めた。保育所の送り迎えの時間に間に合うシフトで働いていたが次第にパートが居ないからと店主から頼まれたと言って、19～23時までのパートも増えて子供の迎えは私がしたり、典子の義母さんに頼む事が多くなった。　週一回くらいあった夜の求めにも疲れているからと拒否される。

　その後、妙な噂を耳にした。典子とそっくりな女性と中学校の教師が車でラブホテルに入るのを見たと言う。単なる噂話と相手にはしなかったし証拠もないのだが、やはり気になってしまう。次第にその噂は直接私の耳に同僚から入って来た。