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わたしの妄想日誌
第21章 保護者会
「修学旅行みたいで楽しかったですけどね」
「そうよね。並んで横になって」
野川さんも同じようなことを感じていたようだ。
「おとなの修学旅行ね。でも、日帰りなのよね。叶わぬ夢だけど」
野川さんが、軽くため息をつく。
「いつかはお泊まりしてみたいわね」
そう言ったのはわたし。慰めるつもりで何気なく言ったけれど、一瞬、沈黙が支配して、それぞれ缶ビールを口に運んだりしている。
「ボクの部屋ならいつでもいいんですけどね」
ただ一人、独り身の高田クンが沈黙を破ってくれた。
「おかあさん方には合いカギを渡して、この部屋を好きに使ってもらってもいいくらいに思っているんですけど」
「あら、それいいわね」
「そうね」
若い男のアパートの部屋に上がり込んで、万年床に潜り込んでいかがわしい雑誌を読み耽るなんて。
「なにか企んでいるのか?」
尾形先生が笑っている。
「いえいえ、なにも」
高田クンが慌てて首を振っている。
「いよいよ来年度からは担任を持ってもらわないといけないからな。今までみたいにヒマじゃなくなるぞ?」
「そうだった…」
高田クンが大げさに目を瞑っている。
「そろそろ暑くなってきたわ」
「そうね」
「じゃあ、おかあさん方もお楽になさってください」
そう尾形先生が言うと、高田クンが立ち上がって、薄く開けていた窓を閉めた。暑いから開けていたはずの。
「敷くか?」
「敷きますか」
高田クンが押し入れから布団を持ってくる。わたしは高田クンと視線を合わせる。
「すみませんね。枕、一つしかなくて」
「いいわよ、枕なんかなくても大丈夫」
野川さんが答えると、尾形先生も笑って頷いている。
「そうよね。並んで横になって」
野川さんも同じようなことを感じていたようだ。
「おとなの修学旅行ね。でも、日帰りなのよね。叶わぬ夢だけど」
野川さんが、軽くため息をつく。
「いつかはお泊まりしてみたいわね」
そう言ったのはわたし。慰めるつもりで何気なく言ったけれど、一瞬、沈黙が支配して、それぞれ缶ビールを口に運んだりしている。
「ボクの部屋ならいつでもいいんですけどね」
ただ一人、独り身の高田クンが沈黙を破ってくれた。
「おかあさん方には合いカギを渡して、この部屋を好きに使ってもらってもいいくらいに思っているんですけど」
「あら、それいいわね」
「そうね」
若い男のアパートの部屋に上がり込んで、万年床に潜り込んでいかがわしい雑誌を読み耽るなんて。
「なにか企んでいるのか?」
尾形先生が笑っている。
「いえいえ、なにも」
高田クンが慌てて首を振っている。
「いよいよ来年度からは担任を持ってもらわないといけないからな。今までみたいにヒマじゃなくなるぞ?」
「そうだった…」
高田クンが大げさに目を瞑っている。
「そろそろ暑くなってきたわ」
「そうね」
「じゃあ、おかあさん方もお楽になさってください」
そう尾形先生が言うと、高田クンが立ち上がって、薄く開けていた窓を閉めた。暑いから開けていたはずの。
「敷くか?」
「敷きますか」
高田クンが押し入れから布団を持ってくる。わたしは高田クンと視線を合わせる。
「すみませんね。枕、一つしかなくて」
「いいわよ、枕なんかなくても大丈夫」
野川さんが答えると、尾形先生も笑って頷いている。

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