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微熱に疼く慕情
第12章 【盲目的な愛が辿る一途】





「んっ……グスッ……明島さぁん…うぅ…っ」


「悪かった、怖かったよな、俺もどうかしてた」


「酷いっ……うぅ…もう、ヤダ」



泣きじゃくる私も、ポカスカ叩いて怒る私も
全部受け止めてもらった
でも最後は私からも謝る



時間を掛けてでも納得してもらうよう
別れを促していこうと思う



「出来るのか?2人きりになって俺みたいに押し倒されて、またセックスしちゃうんじゃないのか?」


「しないです、しません」


「俺とはシたのに?」


「……媚薬のせい」


「俺以外に盛られたら危ないな」


「そしたら迎えに来て……今度こそ全力で助けて」



腕を引かれて寝室へ
ベッドに押し倒されて待ったをかける



「良いの…?私、めちゃくちゃ汚れてる…」


「もう良い、これからは俺が、全部助けに行くから」



まただ……
頭ではそんなの良くないって理解しているのに
心も身体も抗えないの
媚薬のせいだなんて言い訳だよ
本当はもうこの人だけで良いって気付いていたけど
取り返しのつかない罪に雁字搦めになっていた
それはまだ解き放たれたわけじゃない
けど、伸ばした手に後悔はない
手放さそうとして、本気では無理だった



誰にも理解されなくて良い
全てを敵に回しても、この生き方は直せそうにない
でももう、誰かを傷つける生き方はやめる



そう、誓ったの———
















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