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心の中のガラスは砕けて散った
第10章 奈緒
股間から顔を上げた 奈緒のシルエットが
オレンジの肌と乳房が 薄明りに浮かぶ 
そのシルエットは 口を閉じたまま
顔を上げ、大きな目が悠希と視線を合わせ 
悠希は枕元のティッシュを何枚か抜いた
奈緒が顔を振り 顎を上げ 

・・・ ゴクリ ・・・

それを飲み込んだ

・・・・・・・・・

唖然とする悠希を見下ろし 奈緒の体が
覆いかぶさって来た 乳房が悠希の胸の上で
形を変え 暫くの沈黙の時間が過ぎ
薄明かりの寝室 二人の静かな息使いに
変わった時

「 悠ちゃん・・・アイシテル・・・ 」

掠れた奈緒の声 乳房が悠希の胸の上形を変え
悠希の胸に回した手が力を込め 抱き着き
胸の上で、小さく呟いた

その言葉を耳元で聞いた時、
悠希の中に何とも言えない
贖罪の心が 沸き上がって来る

降ろしたての真っ白なスニーカー
大事に、大事に、大切に履いていた
スニーカーを・・・ 汚してしまった
妻への愛おしさが湧き 後悔の心のまま
奈緒を抱きしめ薄明かりに浮かぶ 
奈緒の顔に 
 
・・・ 涙? ・・・・

小顔から覗く 大きな瞳に浮かぶ涙が
薄明りに浮かんでいた

悠希は後悔を隠すよう 奈緒を強く抱きしめ
激しく唇を塞いでいた 愛しさが膨らみ
自分の愚かな行いが 奈緒を傷つけたのに

献身的に奉仕してきた姿 自分の精液の匂いなど
何も気にならない 貪るよう奈緒の唇を
吸い続けた。
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