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雨が好き
第73章 家族

【家族】
一夜明けた朝。
12月29日の朝はとても気持ちよく晴れていた。
「いただきます!」
水際さんがパン!と柏手でも打つかのようにいい音を立てて手を打ち鳴らす。
「おい・・・水際・・・」
蒼人さんがこそっとそれを諌めていた。
いつもはお父さんと私、二人だけだけど、
今日は、蒼人さんと水際さんがいる。
ずっと、ずっと二人きりのテーブルだったから、こんなに大勢でご飯を食べるのって・・・考えれば小学校の給食以来・・・かもしれない。
もちろん、『みなと町』でお父さんの作るまかないをカウンターで食べることはある。
その時、私の後ろにいるお客さんを『一緒に食べているひと』に数えなければ、だけど。
「わわー!今日もお父さんのご飯、すっごい素敵!」
今日もお父さんに先を越されて、ほとんど全部用意をしてもらってしまった。
一夜明けた朝。
12月29日の朝はとても気持ちよく晴れていた。
「いただきます!」
水際さんがパン!と柏手でも打つかのようにいい音を立てて手を打ち鳴らす。
「おい・・・水際・・・」
蒼人さんがこそっとそれを諌めていた。
いつもはお父さんと私、二人だけだけど、
今日は、蒼人さんと水際さんがいる。
ずっと、ずっと二人きりのテーブルだったから、こんなに大勢でご飯を食べるのって・・・考えれば小学校の給食以来・・・かもしれない。
もちろん、『みなと町』でお父さんの作るまかないをカウンターで食べることはある。
その時、私の後ろにいるお客さんを『一緒に食べているひと』に数えなければ、だけど。
「わわー!今日もお父さんのご飯、すっごい素敵!」
今日もお父さんに先を越されて、ほとんど全部用意をしてもらってしまった。

