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第31章 天体観測

天体観測は寒い時期がいいようだ。暑いと空気がゆらいでしまってよく見えないのだそう。
もう９月も半ばだというのに、『まだ夏です』と言ってもわからないくらい暑いので、そのへんはどうなのかな？と思っていた。

ただ、今日見る星は『土星』だという。

惑星である土星は他の星よりも明るいので空気のゆらぎの影響を受けにくい、のだそうだ。

夜なので帽子はない。
薄青色のワンピース。
もしかしたら、少し寒くなる・・・かもしれないから羽織るもの。
観測にじゃまにならないように、小さめのリュックに傘をいれる。
あとは水筒にアイス・カフェオレを詰めて、いざ出発。

蒼人さんが来たのは、約束の時間よりちょっと早めだった。
お父さんに行ってきますをして出かけた。

集合時間は夜の８時。
天文台は電車で二駅のところにあった。

駅から結構歩くので少し早めに出てはいるけど、天文台までは絶妙にバスがない。
少し長めの夜の散歩道。