この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
unbalance
第39章 熱

相馬に優しく押し倒されて、仰向けにされた。
私を真上から見下ろす相馬は、カーテンの隙間から薄く漏れる街灯の光で見る限り、とても真摯な目をしていた。
そのまま相馬が動かないので、不安になって声を掛ける。
「……相馬?」
「あー」
相馬は声を漏らして、私の肩に置いた手に力を込めて、言った。
「ごめん、ちょっと浸ってたわ」
「何それ」
「何というか――ここまで来たなと思って」
……何、それ。
「触るよ」
相馬が私の下に、指で優しく触れる。
そこはまだ熱くて敏感で、触れられた瞬間にびくりと体が震えた。
「感度良好」
相馬がにやりと笑って、私の胸に吸い付く。

