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背徳は蜜の味
第24章 人妻その二十四 ~女性議員を慰める秘書官~

- もしもし、西田?
朝早くに悪いんだけど…
迎えに来てくれない? -
例の料亭まで迎えに来いと言う。
朝帰り?
まさか…一晩中呑んでいたというのか?
そんなバカげた話は聞いたことがない。
朝帰りということは考えられるのはただ一つ…
重い気分のままバンドルを握り、
昨夜に送り届けた料亭へ真弓を迎えにゆく…
当然の事ながら
こんな朝っぱらから料亭が開店している筈もなく
真弓は門の閉じた料亭の前で佇んでいた。
「遅くなって申し訳ありません」
西田が頭を下げて後部座席のドアを開けたが、
真弓は何も言わずに後部座席ではなく助手席に乗り込んできた。
「ずいぶんとお疲れのようですね…」
何も語らない真弓を乗せて
西田は議員会館に向けて車を走り出した。
「疲れたの…どこか休むことのできる所へ連れていって…」
髪がボサボサでメイクさえ剥げている真弓…
彼女のこんな姿を見るのは初めてだった。
「休むところって…こんな朝っぱらからだとファミレスのカフェぐらいしか開いていませんよ」
「もっと別の意味で休めるところがあるでしょ」
真弓は意味深に答えると
秘書である西田学の太ももに手を置いた。
先生、ご冗談はお止めください。
そのように告げたものの
その手を払いのけることはしなかった。
ひとつは議員を乗せて車を運転するときは片手バンドルをしては行けないと教わったことと、
もうひとつは、あまりの気持ちよさにそのまま手をずっと置いて欲しかったという二つの理由で真弓の好きなようにさせておいた。
真弓にしてもいつもの平常心ではなく、
後援会長にさんざん逝かされまくったので
若いころ男遊びだった毎日を体が目覚めてしまい
欲情が高まり、もはや男に抱かれっぱなしでないと心と体のバランスが崩れそうだった。

