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処女(はじめての)浮気/お持ち帰りされた若妻
第2章 再会と予感


 「れ、レン君?」「やっぱりミキだ」

 2人の声が重なり、思わず顔を見合わせて笑う。
小・中学の元同級生、レンだった。

 特別に仲が良かったわけではないが、何度か同じクラスになったこともあり、小一の頃は家が近所で、手をつないで一緒に登校していた記憶がある。

 「久しぶり……中学以来かしら。よく私ってわかったわね」

 「うん、相変わらず大きな目だから、すぐピンときたんだ」

 「またそうやって、バカにして」くすりと笑いながら、ミキはレンの腕を軽く叩いた。

 「違うよ、相変わらず可愛い目……だなって」

 少し照れたように、でも真っ直ぐな声でレンが言う。

 (え……?)

 ミキの胸が、ふと小さく跳ねた。
日常の延長にあったはずの再会が、少しだけ色を変えた気がした。

 「ちょうど良かった。俺、一人で寂しいと思ってたところなんだ。立ち話もアレだし……ミキがよければ、一緒に飯でもどう?」

 まっすぐに見つめてくるレンの目は、昔よりずっと落ち着いていて、どこか優しさを帯びていた。

(レンに、こんなふうに誘われるなんて……)
 心の奥で、何かがくすぐったく疼く。

 「うん、行く行く。私もちょうどお腹すいてたし」

 「じゃあ、そこの居酒屋に行こうか」

 並んで歩きながら、ミキは無意識に口元を押さえた。
ドキドキ……(え? ちょっと待って……な、何この展開)
けれど足取りは軽くて、レンの肩が少し近くに感じられるのだった。
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