この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ママ活
第4章 愛しのお姉様と姫とママ
土曜日の午後。
百貨店のコスメ売り場を歩いていた時、にわかに亜純が、明咲の螺旋を描いた髪を指に掬った。
「トリートメント、いつものと違う?」
ゴールデンウィークも間近の街は、混雑している。
そのため今も肩が触れ合うくらいには密着していた分、髪質の変化は観察しやすかったのかも知れない。
「手触りも違う。さらさらだー」
「分かったんだ?期間限定のスパイシーフローラル。流すタイプなんだけど、そんなに残ってるかなぁ」
「明咲は、元々良い香りするからね。あたしの鼻が、センサー働くのかも」
「それって、下手な香水つけられないじゃん」
目を閉じていても辿り着けるほど通い慣れた、JILL STUARTの直営店。
明咲は整理番号を受け取って、期間限定商品のディスプレイを冷やかし程度に眺める。
あっという間に順番が回ってきた。
補充が必要になった定番アイテムの品名を伝えて、店員が梱包のために奥へ向かうと、ふと、同僚の顔が明咲の脳裏を掠めた。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


