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ママ活
第5章 社畜と推し活とママ活
* * * * * *
むんと甘い匂いと湿り気の記憶の立ち込めた夜が明けた。
昨夜の流れで、りなは亜純の家から出社した。
どうせ誰の目から見ても朝帰りと分かるのだからと、亜純は、りなが自前と言い張れないほど装飾的な洋服を出してきた。
クールビューティーで定評のある亜純の私服は、社員らの想像を裏切らない。そんな彼女のクローゼットから、人形めいた白のブラウスと花柄のジャンパースカートが出てきたのは目を疑ったが、持ち主に許可は得たという彼女の補足から、出どころが昨日会い損ねた友人だと察した。
快楽の共有者であるという彼女を、亜純は、本当に友人以上に思っていないのか。
考えても仕方がない。
フリルが踊る短い裾、ファスナーがホックまで上がりきるか気が気でなくなったくらい細身のジャンパースカートを脱いで、就労用のスーツに着替えたりなは、午前の業務をこなしたあと、例の会合に顔を出した。
「りなちゃん、今朝、可愛い格好していたじゃない!峰積さんと一緒にお出ましなんて、部署が同じ特権よね。気合い入るのも分かる……!」
「亜純様もお洒落よね。美しくない時がなくて、夕方になっても疲れ顔をお見せにならない」
「峰積さんの場合、疲れ顔がまた憂いなのよ……雰囲気出るのよ」

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