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第35章 出逢い～黄金の少女（おとめ）～

　そう、ここのところ、賛は何度も、《やらかしてしまった》。だから、父王に呼び出された理由にはいやというほど心当たりがあるのだ。



　賛は、ここ数日の出来事を思い出していた。



　直近では、つい昨日のことだ。午前中、彼はいつものように侍講に出ていた。言うならば世子に帝王教育を施す時間である。数人の当代を代表する学者、及び熟練官僚たちが世子を取り囲み、質問をして賛はそれに応える。