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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第35章 出逢い~黄金の少女(おとめ)~

物想いを巡らせている賛の傍らで、ホン内官は彼らしい有能さを発揮している。二度も派手に転んだ内官から耳打ちをされた彼は、そろそろと歩いて近づいてきた。
内官は上の者から下まで、一様に足音を立てずに歩くように訓練されている。内官が〝王の影〟と呼ばれるのは、いざとなれば自らが楯となり国王や世子を守るという意味、更には文字通り、影のごとくー実在しない者のように気配を殺した存在であるべきという意味が込められているという。
内官は上の者から下まで、一様に足音を立てずに歩くように訓練されている。内官が〝王の影〟と呼ばれるのは、いざとなれば自らが楯となり国王や世子を守るという意味、更には文字通り、影のごとくー実在しない者のように気配を殺した存在であるべきという意味が込められているという。

