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第17章 龍神の花嫁

　コンが愉快そうに声を上げて笑った。



「ありがとう。そなたほどの美人は都でもなかなか見かけないよ」



　あまりにも馬鹿らしくて、雪鈴は一人さっさとその場を離れていた。



　ややあってコンが慌てて追いかけてきた。



「おい、待ってくれ」




　雪鈴は振り向きもせず、チマの裾を両手で掴んで大股で歩いてゆく。コンが弱り果てたように訊ねてきた。