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因果応報
第7章 狂う歯車
「…課長!
聴いてますか?」
ハッとして周りを見る。
目の焦点もあっていなかったみたいで、
かなり焦ってしまう。
「具合、悪いんですか?」と、
柳川が覗き込むようにするから、
「ごめん。
ちょっと頭痛がして…」と言って、
部内ミーティングを続ける。
いけない。
翔くんのことを考えていた。
説明を続ける柳川の唇を見ながら、
「こいつ、キスもしてくれないからね。
それに比べて…」と、
また、翔くんとのセックスを思い浮かべる。
やっと金曜日か。
今夜は逢いに行こうと思って、
会議も早めに切り上げるようにしてデスクに戻った。
松本杏奈が、アタシのデスクの端に、
そっと小さいペットボトルとロキソニンの錠剤を置いてくれる。
こういうトコが、
あざといんだよね。
それで、
男心を鷲掴みにするんだろう。
頭痛っていうのは嘘だから、
薬は引き出しに入れて、
水だけ飲んだ。
5時きっかりに、
松本杏奈はデスクを片付け始めて、
脚元に置いたエルメスのバッグを持って、
「お先に失礼致します」と一礼して会社を出る。
アタシも後を追うようにバッグを手に立ち上がった。
聴いてますか?」
ハッとして周りを見る。
目の焦点もあっていなかったみたいで、
かなり焦ってしまう。
「具合、悪いんですか?」と、
柳川が覗き込むようにするから、
「ごめん。
ちょっと頭痛がして…」と言って、
部内ミーティングを続ける。
いけない。
翔くんのことを考えていた。
説明を続ける柳川の唇を見ながら、
「こいつ、キスもしてくれないからね。
それに比べて…」と、
また、翔くんとのセックスを思い浮かべる。
やっと金曜日か。
今夜は逢いに行こうと思って、
会議も早めに切り上げるようにしてデスクに戻った。
松本杏奈が、アタシのデスクの端に、
そっと小さいペットボトルとロキソニンの錠剤を置いてくれる。
こういうトコが、
あざといんだよね。
それで、
男心を鷲掴みにするんだろう。
頭痛っていうのは嘘だから、
薬は引き出しに入れて、
水だけ飲んだ。
5時きっかりに、
松本杏奈はデスクを片付け始めて、
脚元に置いたエルメスのバッグを持って、
「お先に失礼致します」と一礼して会社を出る。
アタシも後を追うようにバッグを手に立ち上がった。

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