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因果応報
第3章 お付き合いは苦手〜松本杏奈
渡辺課長が取りまとめた契約の前祝いなのかしら?
でも、契約自体も仕事のひとつだし、
何かする度に祝っていたら、
それこそ毎週のように飲み会になりそう。


でも、そういう方のお陰で、
お店は成り立ってるのよね。


そう思いながらデスクを片付けて、
パソコンを引き出しに入れて鍵を掛けた。


脚元に置いているラタンの籠からバッグを取って、
中のポーチにその鍵をキチンと入れてから静かに立ち上がって、

「お先に失礼いたします」と言って、
バッグとストールを手にドアに向かう。

コート掛けからダブルフェイスで一枚仕立ての軽いカシミアのコートを取って外に出た。

背中に痛い程、視線を感じたけど、
たいして気にならない私は、
廊下に出てからそっとコートを羽織ってストールを首に巻いて溜息をついた。


今日は金曜日。
お店は混み合うような気がして、
ひとまず家に向かった。
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