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体育倉庫の狂宴~堕落する英語教師~
第1章 1

そんな具合に涼子は、恋愛とセックスに対してはコンサバティブ――”保守的”な態度を保っている。
しかしそれとは別に、男性からその美貌を褒められた時、一角の嬉しさを感じるのはひとつの事実だ。
尤もその一方で、人間の外見というものが、その個人の内面を色濃く映し出すのも、またひとつの事実だ。
それを慮(おもんばか)った時、水溜りに映る今の自分の容貌も、涼子の目には霞んで見えた。
☆☆☆☆☆
涼子は堕落していく自分を、しっかりと自覚しつつある。
付け加えるなら、今日もさらに堕落する自分への、限りなく確信に近い予感もあった。
だから本音を言えば、今すぐグラウンドから引き返したかった。
でも引き返すことは許されない――――縦しんば”彼ら”が許してくれたとしても、引き返す勇気を、涼子は持ち合わせていない。
☆☆☆☆☆
今、涼子はグラウンドの北の端にある巨大なプールの、その壁に隠れてひっそりと建つ、古い体育倉庫に向かっている、その途中にある。
しかしそれとは別に、男性からその美貌を褒められた時、一角の嬉しさを感じるのはひとつの事実だ。
尤もその一方で、人間の外見というものが、その個人の内面を色濃く映し出すのも、またひとつの事実だ。
それを慮(おもんばか)った時、水溜りに映る今の自分の容貌も、涼子の目には霞んで見えた。
☆☆☆☆☆
涼子は堕落していく自分を、しっかりと自覚しつつある。
付け加えるなら、今日もさらに堕落する自分への、限りなく確信に近い予感もあった。
だから本音を言えば、今すぐグラウンドから引き返したかった。
でも引き返すことは許されない――――縦しんば”彼ら”が許してくれたとしても、引き返す勇気を、涼子は持ち合わせていない。
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今、涼子はグラウンドの北の端にある巨大なプールの、その壁に隠れてひっそりと建つ、古い体育倉庫に向かっている、その途中にある。

