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ジッパー様
第20章 過去の記憶
 顔を隠したらどこの誰だかわからないのでは?と思ったが、会場には同じように仮面をつけた男女が集まっていて、一気に非日常的な空気に包まれた。


「すごい……」


 こんなにも参加者がいるなんて、みんな上流階級の人たちなんだよね? みんな私よりも華やかなドレスを着ていて気後れしてしまう。
 

「お待たせしました、皆さん。本日は、我が飯島家のパーティーへようこそ」


 飯島家の当主と思われる人物が挨拶をする。そしてグラスを持つと「今夜も素敵な出逢いがありますように」と乾杯した。


 私も使用人からグラスを渡されて、中身を喉に流し込んだ。


「……」


 なんだか不思議な味がする。


「それじゃあ、シホ。私は料理を取ってくるから、ここで座って待ってなさい」

「は、はいっ……」


 よく見ると、会場の端には沢山の料理やスイーツがテーブルに並んでいて、参加者たちが群がっていた。





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