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ジッパー様
第15章 ジッパー様との戯れ
「やめて! ジッパー様、もうやめて!」


 私はおもいっきり叫んだ。
 叫ぶことしかできなかった。
 怒りに満ちたジッパー様の手には怖くて触れることができなかった。


 何度か窓ガラスを叩いたあと、ジッパー様の手は血だらけになっていた。窓ガラスや辺りには血生臭い匂いが漂っている。


「ハルカさん、大丈夫ですか?」


 リコさんが心配して私に駆け寄ってきた。呆然とする私を支えてくれる。そして部屋から出る時に白いスーツの男と目が合った。
 彼は笑っていた。とても冷たい瞳で。




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