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第12章 フラッシュバック【ハルカside】

【ハルカside】


「はあ……」


　私は重い溜め息を吐いた。
　今日片桐部長から言われたことがショックで、午後からの仕事は全く手につかなかった。
　しかも片桐部長から「しばらく仕事が忙しくなる」とメールが入り、明日からは相手にしてもらえないんだと思ったら、もっと気が重くなった。


　片桐部長……どうして？
　私ずっと、いつかは胸も触ってくれるんじゃないかって期待してたのに。まさか私の胸が貧乳だから、触らなかっただなんて……。


　私は周りにいる女性たちの胸をチラチラ見た。みんな胸が大きくてスタイルよくてうらやましい。やっぱり男性は胸の大きい人の方がいいのかな……。


「あれ？ 今日は早いんだな」


　ビルから出ると、後ろから誰かに話しかけられた。