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エロまんが的☆讃/官/思/温/
第24章 触ってみたい質感
一枚の絵に恋をした。
それは昔祖父が描いたらしいありきたりな裸婦画だった。どこの誰かわからない女性の肌はあまりに艶かしくて一度見たら忘れられない。思わず触れてみたくなり実際に手を伸ばしたがそこには平坦なキャンバスと絵の具の凹凸しかない。描かれたやわらかさやぬくもりがない。失望した。
「絵のモデル?」
「そう。昔祖父が描いた絵に嫉妬した。あれをこえるものを描きたい」
目を閉じて触れる。感触を記憶に焼き付ける。一糸纏わぬひとの肌。張りを失い歳を重ねても若さと引き換えに得たような母の包容力。
「なんだか変な気分。大きくなった自分の息子にこんなふうにからだを確かめられるなんて」
「あの絵のモデルに一番似てる気がした」
「そりゃあそうよ、おばあちゃんの若い頃だもの」
祖父にも祖母にも会ったことがない。祖父もこんなふうにたくさん触れてその感触を確かめただろうか。目を閉じているせいか他の五感が冴える。
祖父の絵には匂いさえ描かれている気がした。
「キャンバスに閉じ込めるとその向こうにいるひとには触れないんだ」
抱きすくめ全身で余すことなく味わう。
手のひらだけでは足りず舌も使いその質感を記憶した。
若い頃はもっとつんと上をむいていただろうバストはしだれ、ウエストはたるみ、ヒップゆるんでいたが。そのやわらかさたるや絶品。硬く黒ずんだ乳首は赤ん坊の僕が強く吸いすぎたからだろうか、お詫びに優しく舌で転がした。
「前にここにいたんだね」
下腹部を撫でて慈しむ。一度伸びてしまった腹の皮は年月を経ても証のようにある。
「臍の緒で繋がってたんだよね」
脚をひらかせてそっと指を入れて動かした。中から熱と潤いが溢れてくる。とてもいやらしい響きがした。
「……おじいちゃんの絵をこえるものが描けそう?」
指を一本から二本、二本から三本へ増やす。
「産後間もない赤ん坊を描こうかな。ここから出てきたばかりの」
「そう」
「出産のときにはどんな声がでたの?」
「自分ではわからないわ、必死だったから」
「頭の大きさは拳大くらいはあった?」
「どうかしら。でも赤ん坊の頭はやわらかいのよ」

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