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第162章 （過去１６）

「なんだよ。ただの脅しかよ」

病院の外でりのは腕組みをして言う。

碧那は病院を見上げ

「所詮俺達は子供だ。まともに相手するのも馬鹿らしいんだろ」

すると

「りのちゃん」

まりんの声がした。

二人はまりんの方を見る。

りのはまりんに駆け寄り

「まりん、何その格好？」

「それより紫霞ちゃんは大丈夫？」

碧那が近づいてきて

「大丈夫じゃない」

まりんが心配気に

「どういうこと？」

りのはため息をつき

「怪我は大したことないけど、なんかガラッと人が変わった感じ」　　

まりんは病院に向かって歩き出し

「会ってくる」

すると、りのはまりんの手をつかみ

「今は無理。いろいろあって病院には入らない方がいい」

まりんは足を止め

「でも、伝えたいことがあって」

りのは手を離し

「伝えたい？何を？」