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第159章 （新章１）

女の子はポンッと運転席を蹴り

「そこのオフィス街を左に曲がれ」

「は、はい」

運転手は緊張した面持ちでハンドルを握る。

「駅前で止めろ」

女の子が言うと、タクシーはゆっくりと停車した。

「ほら」

女の子は一万円札を運転手に渡し

「釣りはいい」

後部座席のドアが開き

「ほら、降りろよ」

秋葉に言うと

「俺が何で降りんだよ？」

女の子は秋葉の腕を押し

「いいから降りろ。仕事に行かなくて良くなったんだろ？」

秋葉はタクシーから押し出されるように降車した。