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第95章 （終章１０）

「ちょっとおっさんは黙ってろよ。愛君にも事情があるかもしれないでしょ」

空の父親は、愛からりのに視線を移して

「そんな甘いことを言ってられるか。これはもう捜査の範囲に入っている。こいつは重要参考人だ」

「愛君の気持ちも考えてよ、おっさん」

「おっさんと呼ぶな、派手頭。俺は植田だ」

「派手頭と呼ぶなよ。私はりのよ」

二人は睨み合っていた。