この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
園
第1章 レディスキッチン 園

その後の食事会は滞りなく終わった。
両親は、今日の緊張のせいだろうと納得していた。
「まったく、彩乃は小さい時から、何かあるたびに調子悪くなっていたものなあ」
「そうそう、小学校のの学芸会の時、一言セリフを言うだけだったのに、そのあと三日くらい熱を出していたわねぇ」
両親は話しながら笑っていた。
「あっ、ひど~い!」
彩乃は言うとぷっと頬を膨らませた。その顔を見て両親がまた笑う。
……そうよ、これが普通だわ。さっきのわたしはどうかしていただけよ。あ~あ、わたしも彼氏を作んなきゃなぁ。
彩乃はそう思った。そうすれば、変な事を考えなくなるはずだ。
女同士であんな事を……
一瞬、エイコとキスしている自分の姿が浮かんだ。
彩乃をそれを打ち消すように、グラスのワインを一気に飲み干した。
「おお、良い飲みっぷりだな、彩乃」父親が感心する。「もう一杯行くか?」
「うん!」彩乃は変な事を忘れるためにも飲みなかった。「もう一杯だなんて、まだまだ飲めるわ!」
「お父さんも彩乃も無茶は駄目よ」母親が心配そうに言う。「……お酒飲みは、お父さんに家系を引いたのねぇ……」
両親は、今日の緊張のせいだろうと納得していた。
「まったく、彩乃は小さい時から、何かあるたびに調子悪くなっていたものなあ」
「そうそう、小学校のの学芸会の時、一言セリフを言うだけだったのに、そのあと三日くらい熱を出していたわねぇ」
両親は話しながら笑っていた。
「あっ、ひど~い!」
彩乃は言うとぷっと頬を膨らませた。その顔を見て両親がまた笑う。
……そうよ、これが普通だわ。さっきのわたしはどうかしていただけよ。あ~あ、わたしも彼氏を作んなきゃなぁ。
彩乃はそう思った。そうすれば、変な事を考えなくなるはずだ。
女同士であんな事を……
一瞬、エイコとキスしている自分の姿が浮かんだ。
彩乃をそれを打ち消すように、グラスのワインを一気に飲み干した。
「おお、良い飲みっぷりだな、彩乃」父親が感心する。「もう一杯行くか?」
「うん!」彩乃は変な事を忘れるためにも飲みなかった。「もう一杯だなんて、まだまだ飲めるわ!」
「お父さんも彩乃も無茶は駄目よ」母親が心配そうに言う。「……お酒飲みは、お父さんに家系を引いたのねぇ……」

