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シャイニーストッキング
第20章 もつれるストッキング4     律子とゆかり
 105 その彼女の目…

「………でぇ、あ、そ、そのぉ、そ、そんな感じでぇ、一歩も、ニ歩もぉ、あ、三歩先まで一気に進んだ感じなんですぅ……」
 なんとなく、越前屋さんの説明が急にたどたどしい感じになると…

「…あ、そう、そんな感じなんですよ、越前屋さん説明ありがとうね」
 と、佐々木ゆかり室長がチラと彼女の方を見てすかさず、そうフォローしてきた。

「あ、はい、そ、そういう事ですぅ」
 越前屋さんは、そんな佐々木室長のフォローに少しホッとした感じになって説明を締める。

 すると…
「あ、いや、そ、そうか、なんとなくだが分かったよ、越前屋くんありがとう…
 と、とにかくかなり一気に前進したって事なんだよな?」
 そんな越前屋さんよりももっとたどたどしい口調で、彼、大原常務がそう問うた。

 そんな彼の揺らぎの様相とは反比例といえる感じに…
「はい、かなりの前進です」
 と、佐々木室長は凛とした口調で、そしてしっかりと彼の目を見据えてそう答える。

「うむ…そ、そうか」
 今度は彼が、その彼女の口調に慌てて応えると…
「はい、いろんな意味でね」
 と、彼女はそんな少し含みとイヤミを込めた様な口調で返し、しっかりと彼の目を見つめる。
 
 おや?…
 その時わたしは、彼女の口調とその目、その視線に小さな変化を感じた、いや、気付いたのである。

 それは彼女がさっきまで見せていた驚きや動揺、揺らぎの目…
 また、さりげなくわたしを見てきた観察的な目。
 
 それらとは全く違うその彼を見つめる視線の変化、それは、そう、柔らかめで柔和な目といえ…
 それはまるで、彼に対して何かを訴え、伝え、促そうとしている様に見える目、視線に感じたのだ。

 そしてわたしはそんな彼女のその目の変化の意味に気付き…
 一気に心に苛立ちと騒めきを自覚したのである。

 その目の変化、つまり…
『柔らかな柔和の目』
 それは…
 佐々木ゆかりという女が、いやオンナからの、ううん、恋人という立場の女が、愛しい男、オトコに対して向けた目、視線であるから。

 だからわたしは一気に苛立ち、いいや違う…

 それは嫉妬心という想い…



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