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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第45章 運命の夜
 彼は膝から彼女の脚を降ろすと、もう一方の脚を膝に乗せ、また同じように足袋を脱がせ、感じやすい脹ら脛の裏に口づけた。



「ー!」



 明華は唇を噛みしめ、必死に声を押し殺す。みっともなく、はしたない声を上げたりはしたくない。
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