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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第45章 運命の夜
 ヨンがふて腐れた子どものように言った。



「寝ろ寝ろと、今夜のそなたはまるで口煩い乳母のようだな。私はまだ明華とこうしてずっと話していたい」


 明華は笑いながら言った。



「幼子のようなことを仰せにならないで。今夜、何故、私がここにいるかは殿下ご自身が一番よくご存じのはずです」
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