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馨の彼女なんてならない!
第5章 言えなかったこと

馨の教え方は、先生よりも分かりやすく丁寧だった。
「あー、わかったー、こういうことだったんだ。」
「そんなに難しく考えなくていいだろ?」
廊下から話し声が聞こえる…
どうしよ、馨が私だけといるの言われると
変な噂になるかも。
やがて 廊下からきた生徒は教室へ忘れ物を
取りに来て去っていった。
馨た三玲はベランダに出て、しゃがみこんでいた。
「…よかった、行ったみたい…」
やましいことしてないのに、なんで隠れるんだ
馨は不機嫌そうだった。
あまりの必死すぎて三玲は馨の腕を握ったまま
だった。ゴツゴツしてて逞しい腕だった。
そろそろ…手、離してくれる?
トクン…
「そうだね」
うわっ…
バランスくずして三玲が馨を倒す態勢になってしまった。
「はは、茹でダコみたいだぞ。三玲。」
うっ…うるさい
名前で呼んできたらさらに 意識するじゃないの。
琉璃よりも先に知り合ってたら…
こんな煩わしさなんて無かったのかな…
馨が私を選ぶとも考えるのも自惚れてるからかな。
彼女の友達でも 優しくされると
ときめく時もあるんです。
「あー、わかったー、こういうことだったんだ。」
「そんなに難しく考えなくていいだろ?」
廊下から話し声が聞こえる…
どうしよ、馨が私だけといるの言われると
変な噂になるかも。
やがて 廊下からきた生徒は教室へ忘れ物を
取りに来て去っていった。
馨た三玲はベランダに出て、しゃがみこんでいた。
「…よかった、行ったみたい…」
やましいことしてないのに、なんで隠れるんだ
馨は不機嫌そうだった。
あまりの必死すぎて三玲は馨の腕を握ったまま
だった。ゴツゴツしてて逞しい腕だった。
そろそろ…手、離してくれる?
トクン…
「そうだね」
うわっ…
バランスくずして三玲が馨を倒す態勢になってしまった。
「はは、茹でダコみたいだぞ。三玲。」
うっ…うるさい
名前で呼んできたらさらに 意識するじゃないの。
琉璃よりも先に知り合ってたら…
こんな煩わしさなんて無かったのかな…
馨が私を選ぶとも考えるのも自惚れてるからかな。
彼女の友達でも 優しくされると
ときめく時もあるんです。

